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「マーキュリーデュオ(MERCURYDUO)」「ムルーア(MURUA)」「エモダ(EMODA)」などのブランドを展開するマークスタイラーが、2015年4月に中国系の投資ファンドであるシティック・キャピタル・パートナーズに買収されました。

マークスタイラーと言えば、各ブランドだけでなく「マークスタイラー系」という言葉で表現されるほど、20代前半の一部の女性に支持されていたファッションブランドです。

買収後に事業運営がうまくいかないことは、業界を問わず往々にして起こることですが、特にファッションブランド業界はその傾向が顕著だと思います。

一般に買収後におこなわれることは次の3つのステップです。

1. 経営陣の入れ替え
2. 戦略・方針の転換
3. 事業部門責任者など要職の入れ替え

各ステップについて、マークスタイラーのケースを絡めながら見ていきたいと思います。

 

経営陣入れ替えの3つのパターン

経営陣の入れ替えには大きく3つのパターンがあります。

1. 買収と社長の交代がセットで行われる
2. 新たな株主が用意した社長や取締役が就任する
3. 買収はおこなわれるが社長は継続

1はオーナーが事業承継の目的で事業を売却するなどのケースでよくあるパターンです。
2は1以外の買収のケースで通常おこなわれるものです。
3は事業に問題がないため、今の体制・戦略を継続するケースで見られます。

マークスタイラーの場合は経営陣に変更がないため、3に近い事例だったと推測できます。

 

戦略・方針の転換はケースバイケース

経営陣の体制が決まると、次におこなわれるのは戦略・方針の転換です。
これは買収事例によってそれぞれ異なるため、一概には言えません。
企業文化そのものから全く変わってしまうこともあれば、それまでの戦略・方針を維持することもあります。

マークスタイラーのケースでは、シティックグループが新たに設立したMSインターホールディングスと連携し、事業展開の加速、新機軸の施策に取り組むようです。

 

最後におこなわれるのが要職の入れ替え

一般的に、戦略・方針が決まったら、それに合わせて事業部門の責任者などの入れ替えがおこなわれます。
外部から新たな人材をヘッドハンティングしてきたり、新たな経営陣が過去にビジネスで付き合いのある人材を要職に就かせたりするケースがよくあります。

マークスタイラーでも、事業の選択と集中、事業部再編、スタッフのモチベーションアップなどが行われました。
10代~20代をターゲットとしたガールズファッション市場が厳しい状況の中、売り上げが回復するブランドも出てきているようです。

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